建設業で働く経理の人が学ぶべき資格4選

こんにちは、ルビリナです

私は現在建設業の会社で経理を行っています

そんな私が、実務経験の中から建設業で経理の仕事をしているorしたいと考える人が学んでおいた方がよい資格について解説したいと思います

建設業で働く経理の人が学ぶべき資格

日商簿記検定3級

建設業で働くにしても、簿記の基礎知識は必要です

このため、簿記の勉強は必須と言えます

ただし、建設業経理検定3級でなく、日商簿記検定3級を最初に持ってきたのにはわけがあります

建設業界少しでも触れたことのある人であれば、建設業経理検定3級でよいかもしれません

でも、全く建設業に触れてきていない人かつ、簿記の知識がない人であれば、日商簿記検定3級の方が書いてある内容を理解しやすいと思います

日商簿記検定は一般の商店などをイメージして頂き、物を仕入れて、利益を載せて販売するというのが基本です

コンビニでもスーパーでも同じです

これだとイメージがしやすく、簿記の独特な言葉考え方を理解するときに余計なことまで考えなくてよいので学習がしやすいです

私も最初日商簿記検定を勉強し、今の会社に入って初めて建設業を知りました

建設業独特の「仕掛品」という考えや「原価」というものについて簿記の基礎知識がある状態からスタートしたので理解が早くできました

このため、簿記も建設業も初めての方はまず理解のしやすい日商簿記検定3級からの学習をおすすめします

建設業経理検定3級

こちらは、建設業の実務に近い内容の経理資格です

建設業は1つ1つの工事が長期になったり、金額が大きな仕事となる特徴があります

このため、工事ごとに管理をする必要があるので、一般的な簿記の考え方と違ってくる部分があります

そのことを少しでもイメージができる場合は、建設業経理検定3級からの学習でもつまずきにくいのかと思います

比較的初学者向けの内容になっているため、建設業界の工事の流れやお金の流れを知っている人であれば

今はこの段階の経理処理を行っているのか

というのをイメージしやすいと思います

ここが大切なところです

資格が欲しいだけならば余り意識する必要はないのですが、経理をこれから実務として行うという人は意識すべきです

どれだけ勉強したことを実務に結び付けられるかで、その後の業務理解が早くなります

実際に仕掛原価の集計を行う時には「どの工事」「どういう費用」「製造原価か仕掛原価か」ということを判断していかなければなりません

今やっている勉強がどの内容になるのかイメージをしながら勉強することをおすすめします

建設業経理検定2級

ここからは、より深い内容の建設業の経理を学びます

建設業経理検定3級はあくまで初学者向けの内容でしたが、2級になると原価の考えなどは複雑な内容になってきます

ただし、実務においてはもっと多岐にわたるケースがでるため、2級以上の知識は欲しいところです

このため、建設業の基礎ができた人はぜひ建設業経理検定2級の受験をおすすめします

私も日商簿記2級を大学時代に取得して、10数年後に今の建設業界に入り、そこから建設業経理検定2級を受験しました

簿記の基礎知識があるので、建設業経理独特の勘定科目や考え方が入ってきても基本的に理解は早かったです

このため、資格を取得すること自体はそれほど苦労はしませんでした

ただし、実務となると建設業の流れや考え方の理解が乏しいため、経理として苦労するところは多くあります

私の会社の場合、部門別会計を取り入れているため、「どの部門の費用か」や「この売上は他部門への案分が必要」などを確認したり、案分比率をどうすかなど、実務の中で考えることも多くあります

ここでもやはり簿記の基礎知識があれば、

どのように原価が集計されるため、どの段階で仕掛から製造原価になって金額がどう減るのか

などのイメージが付きます

また、建設業経理検定2級以上は「経営事項審査」の加点項目となります

簡単にいうと、公共工事の入札するときに会社の点数が上がるということです

点数が上がれば入札に有利になるため、転職でも有利にみられる資格です

建設業経理検定1級

実務を行う中で建設業経理検定1級まで必要かと言われると、微妙なところです

指導する立場や、より深い知識が欲しいという人向けと言えます

内容は一部日商簿記検定1級などでも出てくる簿記そのものの考え方や原則なども学びます

これらの内容が実務で使うかと言われると、使うことはほぼないでしょう

でも、原価管理の考え方などは理解していても損はない内容ですので、経理を管理する立場のかたor目指される方は取得してもよいかと思います

建設業経理1級の合格率は10~25%ほどと、率だけならそれほど高くありません

取得に必要な科目が3科目あるため、1つずつじっくり学習していけば十分手に入る資格だと思います

また、建設業経理2級でも述べました「経営事項審査」の加点対象ですので、転職にも有利です

個人的には建設業経理検定2級まで取得できれば、実務の理解に時間を使い、1年間経理をやってみた後に勉強すれば建設業経理1級の内容が実務とリンクしやすいのかなと思います

合格にはそれなにり時間が必要になるため、出来るだけ実務と結びつけながらの学習の方が無駄が少ないと思います

如何でしたか?

実際に私が経験した中からの説明であるため、偏った内容かもしれません

でも、資格マニアでない限り、意味のある資格の取得をする方が無駄が少ないと思います

普段の生活もある中に経理の勉強を入れるのです

より無駄なく実践的な学習をする方がよくないでしょうか?

ただ覚えるのではなく、これはあの作業のことを勉強しているのだという意識が早く合格する近道になります

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